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TECHNOLOGY WORK技術事例

反りを考慮したリブの追加によるコストダウン

プラスチック射出成形部品において、上左図のように底板に壁が90℃立っているだけの部品の場合は、成形後に樹脂の収縮により、上右の図のように壁部分の反りが発生します。このような形状変形は、冷却や保圧条件ではコントロールすることが難しい場合があります。成形条件による対策ができない場合は、プラスチック射出成形の歩留まり率が悪化して部品コストが上がってしまいます。

ゴムパッキンなど他部品溝部分に挿入することが事前に分かっている場合、プラスチック射出成形部品の溝部分が内側に倒れることを予測して形状の設計を行うことが重要です。溝部分が内側に倒れることを考慮することで、成形後ゴムパッキンを問題なく挿入することができます。また、事前に樹脂の形状変化を予測することで、金型の形状修正の追加コストの発生を抑えることになります。test1

樹脂の収縮による壁部分の反りは、冷却や保圧条件での対策ができない場合、部品の形状を工夫する必要があります。具体的には、壁の根元にリブを設けて補強することで、完全ではないにしても大方は反りを防ぐことができます。このように、リブを設けた形状への設計変更で壁部分の傾倒を対策することにより、歩留まり率が改善し、プラスチック射出成形部品のコストダウンとなります。

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