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TECHNOLOGY WORK技術事例

ガス汚れ付着の削減によるコストダウン

プラスチック射出成形において、金型部品のエジェクトピンが出入りする穴には、成形時に発生するガスが固化して付着した汚れが発生することがあります。この汚れをエジェクトピンが押し出すことによって、成形部品に付着し、ピンの外周跡として残り不具合品となってしまいます。ピン外周跡による不具合品が頻発することで成形部品の完成率は悪化してコストアップとなります。

エジェクトビンの外周跡が発生する場合には、根本的に金型部品の穴部に付着するガス汚れを抑える対策が必要となります。当事例では、対策の一つとして金型部品の穴の内側表面を研磨仕上げを行なっています。これにより、成形時に発生するガス汚れの付着を抑えることが可能です。したがって、ガス汚れによるピン外周跡を抑え、歩留まり改善によるコストダウンを図ることができます。

合成樹脂は温度により少なからずガスを発しますが、高温に熱せられるプラスチック射出成形ではその傾向が顕著です。そのため、金型部品の特に穴形状の箇所にはガス汚れが付着しやすくなり、当事例のようにエジェクトピンがこの汚れを押し出すことで成形部品の外観不具合となります。プラスチック製品の設計者は、このような射出成形の特性を把握しておくことで、金型穴部の内面仕上げなどの事前対策を講じて製品品質向上を図れます。

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