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ゲート部の材料残りを改善するランナー形状によるコストダウン

プラスチック射出成形において、溶融された樹脂材料が金型に注ぎ込まれる入り口のことをゲートと呼びます。このゲート部には、樹脂射出後に材料残りが発生しやすいです。材料残りを防ぐためには、上図のようにゲート位置を0.5mm~0.7mm下げることを行いますが、このままではゲート部の肉厚が薄いため逆にゲートが凸になってしまいます。したがって、歩留まり率は改善せずコスト高となります。

ゲート部の材料残りを改善するために単にゲートの位置を下げるだけでは、ゲートが凸になるのみで根本的な対策にはなりません。これを改善するためには、ゲート部を下げるだけではなく、上図のように同じ肉厚になるように肉盛りすることによりゲート部の材料残りを防ぎやすくなります。ゲート部の材料残りを防ぐことにより、プラスチック射出成形部品の歩留まり率が改善してコストダウンとなります。

プラスチック射出成形の歩留まり率改善においては、溶融された樹脂材料が金型に注ぎ込まれるゲートに材料が残ることを防ぐことが必要になります。ゲート部の溶融樹脂材料残りを解消するためには、肉厚が均一になるようにランナー(樹脂の通り道)の形状を工夫することが重要です。設計者は、上記事情を理解することでコストダウンを図ることができます。

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