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TECHNOLOGY WORK技術事例

エジェクトピンを使用した刻印による追加工費用削減

プラスチック射出成形部品においては、追加工で材質・型番などの刻印を入れることがあります。刻印を入れる追加工を行なえばその分コストが発生します。さらに、上図のように平面部が取り難い複雑形状のプラスチック射出成形部品においては、材質・型番を刻印を入れるのが難しくなりますので、追加工費用も高くついてしまい、大量生産の場合にはコスト増大の要因となってしまいます。

合成樹脂の成形品への刻印による追加コストを抑える対策として、エジェクトピンを利用することが有効です。射出成形と同時に刻印ができるため追加工が必要ありません。また、エジェクトピンを刻印入りに変更するのみで対応でき、金型本体に刻印を入れる必要はなく小ロットにも対応も可能です。さらに、上図のような平面部を取りにくい複雑形状への対応も役立ちます。したがって、刻印の追加工コストの削減ができるほかに、金型の改修コストを抑えることでVAを図ることができます。

金型部品のエジェクトピンは、プラスチック射出成形における通常の使用方法は、成形品の突き出しですが、当事例のように特殊用途(成形品の刻印)にも使用することが可能です。エジェクトピンの箇所に限定されますが、機構上、刻印が必要な箇所と一致すれば、追加工コストの削減になり便利に活用できます。プラスチック製品の設計者は、当事例のようなエジェクトピンの利用方法を知っておくことでVAを図れるケースがあります。

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