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TECHNOLOGY WORK技術事例

ランナー切替方式金型による成形ロス削減

プラスチック射出成形においては、1つの金型内において形状がことなる複数の部品を同時に成形することがありますが、それぞれの必要量が必ずしも一致しない場合においては、よく似た形状の成形部品であっても金型は個別に備える必要があります。当事例では、似た構造ではありますが、供給量が異なることから、金型はそれぞれ個別に備えて管理費が増加し、さらに生産時には、金型の段取り替えに多くの工数がかかっていました。

通常時は、2つの成形部品をセット取りで対応し、必要に応じていずれかの部品の個別取りが必要となるようなケースでは、上図のようなランナー切り替え機構を取り付けた金型が有効です。切り替え方式の金型は、一方の成形が不要な場合、切替ピンで不要な部品側のランナーを封鎖することで材料の無駄がない射出成形が行なえます。これにより、ロス削減によるコストダウンとなります。

複数の合成樹脂製品を同時連続的に生産できることがプラスチック射出成形の大きな利点です。金型設計時の基本的な考え方として、材質が同じかつ使用させる製品も同じ場合には、成形部品を極力複数個取りできるように検討します。ただし、材質が同じかつ、用途が似ていても生産量が異なる場合、プラスチック製品の設計者には、当事例のようにマルチ対応可能な金型開発を検討する柔軟性も求められます。

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