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射出成形技術

射出成形に用いられるプラスチック材料

プラスチックは、JISによると「高分子物質(合成樹脂が大部分である)を主原料として人工的に有用な形状に形作られた固体である。ただし、ゴム・塗料・接着剤などは除外される。」と定義されます。また、プラスチックは、英語で“可塑”を意味します。これに対して、プラスチックは大きく分けて、熱可塑性プラスチックと熱硬化性プラスチックから成ります。英語の意味からすると、熱硬化性プラスチックについては少し矛盾が生じますが、JISによる“高分子物質の固体”という定義に立ち戻ればプラスチックの仲間と考えることができます。ここでは、主なプラスチック材料の種類を下記左に、また主要プラスチック材料の特性を下記右の通り示します。

主なプラスチック材料種類            主要プラスチック材料特性表
 

出展:日刊工業新聞社『射出成形不良対策事例集』より

上記左の図の通り、プラスチック材料の種類は多岐に渡り、射出成形では熱可塑性プラスチックの加工を行うことになります。また、上記右の表に示す通り、プラスチック材料の材料特性は様々です。したがって、プラスチック材料は、その特性を理解し、用途ごとに使い分けることが重要となります。さらに、各種類ごとに射出成形方法および条件が異なる点もポイントです。プラスチック製品の設計者は、プラスチック素材によって加工方法・条件が異なる点と、各用途によって最適なプラスチック素材がある点を理解する必要があります。その上、用途ごとの最適な素材選定を行なえるように知識を深めることにより、プラスチック製品の設計段階でのVA・VEを図ることが可能となります。

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