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射出成形技術

射出成形機とは

射出成形機とは、プラスチック材料に熱と圧力を加えて溶かし(溶融)、適切な流動状態になったものを高い圧力で閉鎖した金型内に流し込み(充填)、固め(固化)させて、所定の成形品を作る機械のことを言います。射出成形機の主要な機構は、金型の開閉を行い、これを完全な閉鎖状態を保つための型締装置と、成形材料を可塑化溶融して金型に流し込むための射出装置で構成されます。また、これらを運転操作する駆動機構とコントロールする制御機構があります。プラスチック射出成形機の機構を下記の図の通り示します。

プラスチック射出成形機の機構

射出成形機は、メーカー各社においてスペックに応じて多彩な種類が存在します。プラスチック射出成形を行なう会社は、求められる射出成形品によって最適な機械を選定して加工を行っています。また、射出成形機においては、加工する成形品によって様々な設定が求められます。例えば、①プラスチックが流入する圧力に負けない型締力、②プラスチック原材料を溶融させるシリンダ温度、③金型内に流入したプラスチックの冷却を行なう時間、④プラスチック材料を送り出すスクリュー回転および背圧、⑤金型内にプラスチックを押し出す射出圧力・速度、⑥プラスチックの射出後の保圧、⑦計量完了位置および射出・保圧切替位置の設定、などです。プラスチック製品の設計者は、射出成形おいてこれらの機械設定事項を把握しておくことで、製品開発段階における射出成形業者との条件出しの打合せを円滑に進めることができます。

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